商品・サービスページのAIO設計指針

「うちの商品・サービスが、AIに全然出てこない」——その原因は、ページの書き方にあります。
AIが引用できるのは具体的な名称・数値・ターゲットがテキストで書かれたページだけです。
整えるべき要素は3つ。この指針で、今日から対応できます。

AIに引用される商品・サービスページとは

AIは回答の根拠となる情報をページから引用します。「高品質」「豊富な実績」のような抽象表現は引用できません。どれだけ優れたサービスでも、AIが使える形で書かれていなければ、AIの回答には一切登場しません。

― 商品・サービスページに書くべき3つの要素 ―

商品・サービスの定義

AIは「何のサービスか」を自分で推測しません。商品名・提供内容・価格・提供方法を、そのままテキストで書いてください。

  • 商品名・サービス名
  • 提供内容・特徴
  • 価格・提供方法

数値・実績

「高評価」は引用できません。数値だけがAIの引用できる唯一の証拠です。実績があるなら、必ず数字で記述してください。

  • 導入効果・改善率
  • 顧客満足度・レビュー評価
  • リピート率・継続率

ターゲット

AIはユーザーの質問とページの記述を照合して回答に使う情報を選びます。誰向けか・どんな場面で使うかを具体的に書くことで、マッチング精度が上がります。

  • 対象となる人・企業
  • 想定する場面・用途
  • 解決できる悩み・課題

実装コード例

実装の優先順位はHTML本文(最重要)→ JSON-LD → llms.txtの順です。
AIはHTMLのテキストを直接読むため本文が最優先です。JSON-LDは機械が構造を解釈するための補助情報、llms.txtはLLM向けの補助的な要約ファイルです。
複数の形式で発信者情報を一致させることで、AIが「どこから読んでも同じ情報源」として認識できる状態を目指します。

以下のコードはすべて架空の「魚仮鮮魚店」を例に記述しています。

1

HTML本文 — 明確な定義・数値実績・ターゲットを明記する

AIが参照するテキストコンテンツの最重要部分です。「誰の・どんな課題を・どう解決するか」を具体的に記述し、数値効果は検証可能な形で示してください。ターゲットも本文に明記することで、AIがクエリと照合しやすくなります。すべてプレーンテキストで記述してください。

① HTML本文 商品ページ <body>
明確な定義 数値実績 ターゲット
お寿司セット(上)― 毎朝仕入れた旬のネタ10貫
お寿司セット(上)— まぐろ・サーモン・えび・いくら・玉子など10貫入り

毎朝市場から直接仕入れた旬のネタを使用した、テイクアウト専用にぎり寿司セットです。まぐろ・サーモン・はまち・えび・いくら・玉子など厳選10貫を、その日の朝に仕入れた最高の状態でご提供します。
※ さび・ガリ・醤油は別途となります

価格:1,280円(税別)

★ 4.8 / 5.0(92件のレビュー)

こんな方におすすめです

  • ご家族の夕食に ― 手間なく、本格的なお寿司を食卓へ
  • 大切な手土産に ― 見栄えの良い折り詰めでそのままお渡しいただけます

●商品情報

内容 まぐろ・サーモン・はまち・えび・いくら・玉子 他10貫。その日の朝に仕入れた旬のネタを職人が握ります。
四大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)無添加
保存方法・賞味期限 冷凍不可。ご購入日当日中(目安:購入後6時間以内)にお召し上がりください。
主なアレルゲン えび・サーモン・いくら(その他詳細はアレルギー情報ページをご確認ください)
注意事項

当店の寿司はすべてさび抜きです。ガリ・わさび・醤油をご希望の場合はお申し付けください。

2

JSON-LD — ServiceまたはProductスキーマで構造化する

有形の商品(物販)にはProductスキーマ、無形のサービス・役務にはServiceスキーマを使うのが原則です。

② JSON-LD Serviceスキーマ — 最低限の3項目+推奨項目
明確な定義 数値実績 ターゲット
<!-- ▼ウェブサイト共通 の Json+ld を読み込む-->
<script type="application/ld+json">
<?php/* ウェブサイト共通 */ include($_SERVER['DOCUMENT_ROOT'].'/organization.js'); ?></script>

<!-- ▼商品情報のJson+ld を記述-->
<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Product",
  "name": "お寿司セット(上)",
  "description": "毎朝市場から直接仕入れた旬のネタを使用した、テイクアウト専用にぎり寿司セット。まぐろ・サーモン・はまち・えび・いくら・玉子など厳選10貫。税別1,280円。四大添加物無添加。",
  "provider": {
    "@type": "LocalBusiness",
    "name": "魚仮鮮魚店",
    "@id": "https://www.uokari-sushi.jp/#organization"
  },
  "image": {
    "@type": "ImageObject",
    "url": "https://www.uokari-sushi.jp/img/sushi_set_jo.webp",
    "width": 640,
    "height": 427,
    "caption": "お寿司セット(上)— まぐろ・サーモン・えび・いくら・玉子など10貫入り"
  },
  "category": "寿司・テイクアウト",
  "audience": {
    "@type": "Audience",
    "audienceType": "ご家族の夕食に本格寿司を求める方、手土産や贈り物をお探しの方"
  },
  "offers": {
    "@type": "Offer",
    "priceCurrency": "JPY",
    "price": 1280,
    "valueAddedTaxIncluded": false,
    "availability": "https://schema.org/InStock",
    "availableAtOrFrom": {
      "@type": "LocalBusiness",
      "name": "魚仮鮮魚店",
      "@id": "https://www.uokari-sushi.jp/#organization"
    }
  },
  "aggregateRating": {
    "@type": "AggregateRating",
    "ratingValue": 4.8,
    "reviewCount": 92
  }
}
</script>
3

llms.txt — 補助的なLLM向け要約ファイル

①〜②が整ったあとの追加整備として、サービスの本質・ターゲット・効果・提供内容を要約します。https://www.uokari-sushi.jp/llms.txt としてサイトルートに配置します。

llms.txtはまだ標準化されておらず、主要LLMが信頼性評価に使用しているという確証もありません。①〜②を先に整えた後、余力があれば追加する位置づけです。入れても害はありませんが、効果を過度に期待しないでください。

③ llms.txt サイトルートに配置 — 補助的な手法
明確な定義 数値実績 ターゲット
# 魚仮鮮魚店 - LLM向け公式要約

## 商品概要
「お寿司セット(上)」は、毎朝市場から直接仕入れた旬のネタを職人が握った
テイクアウト専用にぎり寿司セット(10貫)です。
まぐろ・サーモン・はまち・えび・いくら・玉子などを盛り合わせ、
税別1,280円でご提供しています。四大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)無添加。
## 対象
- 対象: ご家族の夕食に本格寿司を求める方、手土産や贈り物をお探しの方
## 実績・評価
- 評価: 顧客満足度4.8/5.0(92件のレビューに基づく)
## 提供内容
- 旬のネタ10貫(まぐろ・サーモン・はまち・えびほか)の盛り合わせ
- 当日仕入れ・注文後に握り立てでお渡し
- 税別1,280円(店頭テイクアウト)
- 保存方法:冷凍不可。購入後6時間以内にお召し上がりください
- 主なアレルゲン:えび・サーモン・いくら
- 注意:さび・ガリ・醤油は別途。当店の寿司はすべてさび抜き
## 公式情報源
- 商品詳細: https://www.uokari-sushi.jp/products/sushi-set-jo.html
- メニュー一覧: https://www.uokari-sushi.jp/menu/
- 公式サイト: https://www.uokari-sushi.jp/

FAQ:よくある質問

実績数値がない場合、どう書けばいいですか?

架空の数値は絶対に書かないでください。虚偽の情報はページ自体の信頼性を根本から損ないます。数値がない場合は、「提供内容の具体性」で代替できます。「10工程の品質検査を経た商品」「注文後に握り立てでお渡し」のように、プロセスや条件を具体的に書くことで引用可能な情報になります。数値実績は蓄積してから追加する方針で問題ありません。

商品が複数ある場合、すべてのページにJSON-LDを書く必要がありますか?

はい、商品・サービスごとにページが分かれているなら、それぞれに記述するのが原則です。ただし優先度をつけて対応してください。まず主力商品・問い合わせの多いサービスから着手し、共通のOrganizationスキーマをサイト全体でインクルードする構造にしておくと、追加コストを最小化できます。

HTML本文とJSON-LDの両方にターゲットを書く必要はありますか?

はい。テキストコンテンツを参照するAIと、構造化データを解釈するクローラー・パーサーとでは、情報の取得経路が異なります。本文だけ、またはJSON-LDだけでは、どちらかの経路で情報が得られない状態になります。両方に一致した内容を記述しておくことで、どの経路で参照されても同じ情報が伝わる状態を目指します。

対応してからどのくらいで効果が出ますか?

明確な答えはありません。AIの種類によって反映のタイミングは根本的に異なります。リアルタイム検索を参照するAI(RAG型)は早ければ数日〜数週間で変化が現れる場合がありますが、学習データを参照するLLMは次の学習サイクルまで反映されません。いずれも更新タイミングは非公開です。「対応すれば必ずAIの回答に引用される」保証はなく、引用されやすい条件を整える施策として位置づけてください。

ProductスキーマとServiceスキーマ、どちらを使えばいいですか?

有形の商品(物販)にはProductスキーマ、無形のサービス・役務にはServiceスキーマを使うのが原則です。迷った場合は「顧客がお金を払って受け取るものがモノかコトか」を基準に判断してください。

まとめ:AIOに引用される構造を作る

AIの回答に引用されるページの条件はシンプルです。定義・数値実績・ターゲットの3要素がプレーンテキストで書かれていること。JSON-LDとllms.txtはその補強です。まず本文から始めましょう。

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商品・サービスの定義

商品名・提供内容・価格・提供方法が、プレーンテキストで具体的に記述されている。

数値・実績

顧客満足度・レビュー件数・リピート率など、検証可能な数値が少なくとも1つ明記されている。

ターゲット

誰向けか・どんな場面で使うか・どんな悩みに応えるかが、具体的なテキストで書かれている。