CH. 00AI Overviewsとは?なぜ今、話題なのか Chapter 0: What Are AI Overviews?
AI Overviewsとは、Googleで検索したときに、検索結果の上のほうにAIが自動で作った回答が表示される機能です。ユーザーは、リンクをクリックしなくても、その場で知りたいことの答えを読めるようになります。
2026年7月から8月にかけて、この機能がどれくらい使われているかを示す、興味深いデータが報じられました。「AIが答えを出す検索」が、もう一部の人だけのものではなく、多くの人にとっての「いつもの検索」になりつつある、ということがわかる内容です。
「10本の青いリンクでクリックを獲得する」だけでなく、AI回答内で引用・紹介されることが、これからのSEOの主要な目標のひとつになります。
CH. 01表示される割合が15%→43%へ Chapter 1: From 15% to 43%
1年間で、およそ3倍に増えた表示率
TechCrunchがSimilarweb(アクセス解析会社)のデータをもとに報じたところによると、GoogleのAI Overviewsが表示される割合は、1年間でおよそ15%から43%まで増えました。単純に言えば、検索したときに「AIの回答が出てくる」場面が、1年前よりずっと増えた、ということです。
これはGoogleが公式に発表した数字ではなく、外部の会社が調べたデータです。そのため「どんな検索にも当てはまる」とまでは言い切れません。ただし、AIの回答が検索のかなり大きな部分を占めるようになってきている、という流れそのものは、SEOを考えるうえでとても重要です。
TechCrunch:Google's AI search is rapidly becoming the default, new data shows(2026年7月27日) ↗
AI Modeを使う人も、2倍以上に
あわせて、会話をしながら検索できる「AI Mode」を使う人の数も、2025年6月の1億2,600万人から、2026年5月には2億7,900万人へと、2倍以上に増えたと報じられています。1つのキーワードを入力するだけでなく、質問を重ねながら答えを探すという検索のスタイルが、少しずつ広がっていることがうかがえます。
CH. 02「1位を取ればクリックされる」とは限らない Chapter 2: Ranking #1 Isn't Enough Anymore
1位のページでも、クリックされにくくなることがある
これまでは、「検索結果で1位になれば、クリックしてもらえる」のが当たり前でした。しかし、AI Overviewsが質問にすぐ答えてしまうと、1位のページでもクリックされにくくなることがあります。逆に、順位がそこまで高くなくても、AIの回答の中で紹介されるページも出てきました。
4つのKPIを、分けて管理する
つまり、これからは次の4つを、それぞれ別々にチェックする必要があります。
- 検索順位
- AIの回答に載っているか(引用・紹介)
- 指名検索(社名やサービス名で検索されること)の増減
- サイトに来た人が、実際に問い合わせや購入につながっているか
「順位は上がっているのに、アクセスが増えない」という場合、AI Overviewsの影響を疑ってみる価値があります。
終 章今日からできる3つのこと Final Chapter: What to Do Now
1つ目は、Search ConsoleとGA4を使って、AI Overviewsが出やすい検索キーワードと、そうでないキーワードを分けて、クリック率の変化を比べてみることです。2つ目は、「なぜこの記事が引用されそうか」を意識して、独自データや専門家の見解、具体的な事例を盛り込んだページを作ることです。3つ目は、指名検索の増減や問い合わせ数もあわせて追いかけ、順位やクリック数だけで一喜一憂しないことです。
- AI検索と通常検索を分けて見るAI Overviewsが出やすいキーワードと、そうでないキーワードのクリック率を比べる。
- 引用されやすいページを作る独自データや専門家の見解、具体的な事例を盛り込む。
- 指名検索・問い合わせも追うクリック数だけでなく、後日の指名検索や問い合わせもあわせて確認する。