CH. 00「Markdown化すれば安心」ではない Chapter 0: Not a Silver Bullet
AI検索への対応を考えるとき、「HTMLをMarkdown(シンプルな文書形式)に変換したほうがいいのでは」「llms.txtというファイルを置けば、AIに読まれやすくなるのでは」という話を耳にすることが増えました。
2026年7月には、この話題についてGoogleの公式な見解が示され、業界内でも議論になりました。結論から言うと、これらのテクニックだけに頼るのは危険です。
CH. 01サイト全体のMarkdown化は必須ではない Chapter 1: Full-Site Markdown Isn't Required
「今のクローラーは、普通のHTMLも読める」というGoogleの説明
7月には、AIクローラー向けにHTMLをMarkdownへ変換することの有効性が話題になりました。Googleの公式ポッドキャスト「Search Off the Record」では、現代のクローラーやLLMは通常のHTMLを処理できるため、AI可視性のためだけにサイト全体をMarkdown化する必要性は低いという趣旨が示されています。
Google Search Off the Record:Should I use Markdown for my site? ↗
一方で、AI OverviewにMarkdown表記が現れた例も
一方で、GoogleのAI OverviewにMarkdown形式に近い内容が現れた事例も報告されました。この状況から、現時点で「Markdown化すれば引用される」と断定するのは危険です。効果があるとも、ないとも言い切れない、というのが実際のところです。
CH. 02優先すべきは、今も変わらない基本要素 Chapter 2: The Fundamentals Still Matter Most
昔からある「基本」が、いちばんの近道
「Markdownにすれば引用されやすくなる」「llms.txtを置けばAI検索に強くなる」と言い切るのは、まだ早いです。今、優先すべきなのは、次のような昔からある基本です。
- クロールしてもらいやすいか
- 情報がわかりやすく整理されているか
- 自社ならではの一次情報があるか
- 誰が書いたか・何が根拠かがはっきりしているか
- 更新日がわかるか
- サイト内のリンクがきちんと張られているか
- 構造化データが入っているか
- ページの表示速度は十分速いか
Markdownやllms.txtは「実験」の位置づけで
Markdownやllms.txtは、試してみる価値はありますが、これだけに頼るのは避けたほうがよさそうです。基本を整えたうえで、余力があれば試してみる、くらいの位置づけがちょうどよいでしょう。
終 章今日からできる3つのこと Final Chapter: What to Do Now
1つ目は、サイト全体をMarkdown化する前に、クロール可能性や情報構造など、基本的な部分がきちんと整っているかを見直すことです。2つ目は、自社ならではの一次情報や、著者・出典の明記など、AIに引用したいと思ってもらえる要素を増やすことです。3つ目は、Markdownやllms.txtを試すとしても、まずは一部のページで効果を検証してから、全体に広げることです。
- 基本要素を見直すクロール可能性、情報構造、更新日、構造化データなどを確認する。
- 引用したくなる要素を増やす一次情報や著者・出典の明記など、信頼性を高める工夫をする。
- 新しい施策は小さく試すMarkdownやllms.txtは、一部ページで検証してから広げる。