CH. 00「AIに出てきた」だけでは、成果とは言えない Chapter 0: Mention Is Not a Metric
AI Overviewsが広がるにつれて、「うちの会社の名前がAIの回答に出てきた」ということ自体を、成果として捉えたくなります。しかし2026年7月には、その考え方に注意が必要だという議論が業界内で話題になりました。
結論から言うと、「AIに紹介される」ことと「クリックされる」こと、さらに「成果につながる」ことは、それぞれ別のこととして考える必要があります。
CH. 01社名が出ただけでは「表示された」にならない Chapter 1: A Mention Isn't an Impression
リンクが画面に出て、初めてカウントされる
7月には、AI OverviewsやAI Modeで「表示された回数(impression)」の数え方について、業界内で話題になりました。GoogleのJohn Mueller氏の説明を紹介したLumarの記事によると、AIの回答の中に社名が出てきただけでは、「表示された」とはカウントされません。実際にユーザーの画面にリンクが表示されて、初めてカウントされる、とのことです。
ただしこれは、Googleが正式に発表した仕様書ではなく、担当者の発言をもとにした業界内の解釈です。その点は割り引いて考えたほうが安全です。
Lumar:AI Search & SEO Industry News – July 2026 Headlines(2026年7月30日) ↗
CH. 025つの数字を、ごちゃまぜにしない Chapter 2: Five Metrics, Kept Separate
レポートで分けて見るべき5つの指標
こうした変化をふまえると、レポートを作るときは、次の5つを分けて考えることが大切です。
- AIの回答の中で紹介された回数
- 実際にリンクが表示された回数
- AI経由でクリックされた回数
- 社名やサービス名で検索された回数(指名検索)
- 問い合わせや購入につながった数
クリックされなくても、成果につながることがある
特に、単価の高い商品やBtoBのサービスでは、AIの回答から直接クリックされなくても、あとで指名検索されたり、問い合わせにつながったりすることがあります。Search Consoleだけで評価を完結させず、GA4やCRM(顧客管理ツール)のデータもあわせて見る必要があります。
終 章今日からできる3つのこと Final Chapter: What to Do Now
1つ目は、社内のレポートで「AIに載った回数」と「クリックされた回数」を、別の項目として記録することです。2つ目は、指名検索の推移を定期的に確認し、AI経由の間接的な効果を見逃さないようにすることです。3つ目は、Search Console単体ではなく、GA4やCRMのデータもあわせて見る習慣をつけることです。
- 指標を分けて記録する「AIに載った回数」と「クリックされた回数」を別の項目として管理する。
- 指名検索の推移を見るAI経由の間接的な効果を、指名検索の増減から把握する。
- 複数ツールをあわせて見るSearch Console単体でなく、GA4やCRMのデータも確認する。